2023-01-09 閉じた二人(2) 来客のときはまあまあいい感じでふるまって会話も(同じことを繰り返すにせよ)まずまず成り立っており身になじんだコミュニケーション能力のおかげで一見するとうまくやっているようだが実のところ、正確な返答ができていなかったり、興味の幅がすこぶる狭まり(もはや孫にも関心ないよう)使う単語の種類も減って…母が話をすることは確実に減ってきている。*認知や記憶の衰えは自然な流れともいえるが人と話す機会の激減がそれを後押ししているようにわたしには見える。(週二回の通所リハビリでスタッフさんたちと会うほかは基本同居人であるわたしとしか接触しない毎日。わたしも常に100%の力で母サービスできるわけでない。衣食住最低限の世話はなんとかぎりぎりしても、実は母と同じ空気吸っているのも苦しい~なんてことは多い)姉ですら「認知症の進行を遅らせるには家族の努力必要」とさんざん医師に言われたとわたしに伝えながら、自分は老いた母と接触したがらない。たまに母の妹たちが電話くれ母と会話してもらうときもあるのだけれど、母の受け答えが「その場しのぎのもの」というのはもろ伝わっているだろうと、そばにいるわたしとしては申し訳ない気持ちになってしまう。ああ、だれに母とのお喋りを頼めようか。しかしこれではなし崩し的な負のスパイラルではないか。わたしのなかにある自分のメンタル守るため母との距離をとること「仕方ない」と言いたい気持ちとこれではますます母の認知衰えが進むから何か手だてはないものかの叫び。